猫じゃらしは、弥生時代にはイネと共に、日本に入り、広がっていったそうです。猫じゃらし=えのころ草は稲よりも粟に似た種類で、穀物です。
人間が食べても大丈夫な、紛れもなく穀物なのです。
実際、人気の漫画で猫じゃらしを麺にして食べる場面があったりします。
食べられるのに、人間の食べ物には、弥生時代からずっと選ばれて来なかったのはなぜでしょうか。
実ると実が落ちてしまう、。これが大きな理由だと思います。そして、食べられる実の部分が、稲よりも遥かに小さく、針のように細い毛が生えている。これも理由の一つです。
実を効率的に取り出す事が困難な、猫じゃらしは、弥生人が農耕を始めてから今までひっそりと、人間の隣にありながら、毎年毎年、命を繰り返してきたのです。
一年草ですから、今年で何代目でしょう。紀元前3世紀からだとすると、2322代目ということでしょうか。
2000年以上も毎年、命を繋ぐ事に成功している。
やっぱり、尊敬すべき猫じゃらし、だと思います。