タヌキの足跡が、しめった畑についていた
とても小さなリズミカルなあしあと。
隣はキャベツの畑。

たぬきが、道に。たぬきねいりではない。
血の染みの中に。
目を閉じていたのが救いだった。

晴れの日が続いて、一回雨が降って
また晴れた。
小さな影のような跡は、あのたぬきのものだよ。